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「はばたく商店街30選」に選定されました。

中小企業庁が全国の商店街から選定する、

「はばたく商店街30選」

に垂水商店街(垂水商店街振興組合)が選ばれました。
兵庫県では当組合のみ、全国で「若手・女性」の分野で選ばれました。

掲載内容

事業ごとにスケジュールやタスクなどを共有するグループウェアを商店街運営に導入し、若手・女性が参加しやすい環境を整備。

基本データ

所在地兵庫県神戸市垂水区神田町・陸ノ町
人口約22万人(神戸市垂水区)
電話/FAX078-707-4650 / 078-707-4659
URLhttps://www.tarumi.ne.jp/
会員数98名
店舗数98店舗(小売業29店、飲食業33店、サービス業13店、金融業5店、不動産業3店、医療サービス業10店、その他5店)
商店街の類型地域型商店街
主な客層主婦、高齢者/50歳代、60歳代

商店街概要

垂水商店街の歴史は、戦後すぐの垂水廉売市場での商いから始まった。昭和30年ごろにはJR垂水駅の東口から北へ伸びる銀座通沿いに商店が立ち並び5つの商店街が生まれ、大勢の人々で賑わったが、平成に入り商店街の周辺に大型ショッピングモールなどが次々とオープンすると、客足は遠のいていった。これを受け、平成11年に同地域の複数の商店街により垂水商店街振興組合が設立された。

その後、周辺地区の人口減少・少子高齢化や、物販店の減少、飲食店や病院の増加などの変化があったが、最寄り駅の乗降者を中心に商店街には人通りが絶えない。 いかなご祭やまちゼミの開催などの様々なイベントや、キャッチフレーズ「なんか、めっちゃ」などが注目を集めている。

取組の背景

将来を見据えた取組の必要性

垂水商店街は、4万人が利用する駅のすぐ北側に位置しており、立地環境は良好で、人通りは少なくない。しかし近隣には大型店があり、また、人口減少・少子高齢化により隣接する市場では空き店舗が増加するなど衰退の傾向が現れてきており、商店街においては10 年後を見据えた対策が課題であった。
また、事業の企画・運営はすべて組織内で行っているが、大部分が理事長・副理事長を中心とした一部の理事に集中しており、他の組合員の参加がほとんどない状態であったため、若手の育成も課題になっていた。
商店街は、今後も賑わいを持続的に向上させるため、元気な個店の増加を目指し、ひいては商店街が賑わい、地域が賑わう、あの街に住みたいと思わせる姿を目標に設定。平成27 年度には現状・課題をまとめ中期経営ビジョンを策定し、これから取るべき行動を組合員間で共有した。

取組の内容

次世代を担う若手や女性の参画のために

賑わいを継続するためには、次世代を担う若手や女性の起用が必要だと考えた。しかし物販以外の飲食店などのサービス業が増えるなど、組合員の業態が多様化し、営業時間が異なることから、以前のように複数の組合員が同じ時間帯に集まり事業を企画・運営することが難しい状態にあった。

この問題を解決するため、商店街は事業ごとに委員会を立ち上げ、運営にIT を活用することを決定。
たとえば、まちゼミの実施に際しまちゼミ委員会を設置し、委員会内の情報共有には無料のグループウェアを活用。グループウェアとは組織の内部でのスケジュールやタスクの共有やコミュニケーションなどを目的としたソフトウェアだ。このグループウェアを活用することにより、やりとりの記録が確実に残り、複数の事業を同時進行する場合もネット上で進行状況の管理が的確にできるようになった。また、委員間で綿密な情報共有が可能になったため、会議を持つ回数を減らすことができ時間的な制約が軽減され、若手・女性のメンバーも責任をもって事業の企画・運営に関与することが可能になった。

現在では、各委員会の委員長、副委員長、委員に多数の若手・女性が起用され、理事以外の組合員も積極的に事業運営に参画することができている。
若手・女性の参画によってイベント事業では滞留時間を増やす会場レイアウトの工夫や、若手のセンスを取り入れたポスターの制作、若手店主のイベント出店などの変化があり、主婦や高齢者以外に若年の来街者の関心を引くことにも成功した。
また、ホームページなどの運用を行うIT委員会が新たに立ち上がり、ホームページのスマートフォン対応化、デジタルクーポンシステムの導入、SNSを活用したイベントや商店街の情報発信も実施。これにより、顧客にセール情報やイベント情報が配信され、利便性が高まっただけでなく、他地域の住民への周知も進んだ。


いかなご祭実行委員会による「神戸・垂水いかなご祭」

ガイドブック制作委員会による「商店街ガイドブック」

取組の成果

グループウェアの利用で効率化

これまでの事業運営のノウハウはグループウェアのTODO リストで共有し、事業進捗状況はステイタス表示(「対応中」など)で確認、資料は共有フォルダにアップすることで、新旧世代の交流を図りながら効率的に事業運営に取り組んでいる。
事業実施の達成感が増し、仲間意識が生まれ、商店街組合員の結束も強くなった。また、委員会方式により作業負担が分散し、一部の組合員に負担が集中する状態の解消にもつながった。
グループウェア上では議論された内容やスケジュール、以前の資料などが記録に残ることから、これらを活用し、改善点などを評価することで、次年度以降の事業運営にも活かせる。
ただし、商店街では、ネットを通じたコミュニケーションだけでは意志の疎通が十分とは言えない可能性があることから、意志表示を明確にするため、コメント欄の活用を推進している。

実施体制

商店街では、毎年度初めに実施事業ごとに委員会を立ち上げ、委員長・副委員長・委員の選任をし、年間スケジュールを作成、各委員会がこれに基づき運営をしていく体制をとっている。
まず、前年度のグループウェア上の情報を見直し、反省点・改善点を洗い出し、運営をより的確にスムーズにできるよう実施項目を列記したTODO リストを作成する。これにより、年度ごとに運営スキームが洗練され、TODO リストにより事業の進行状況を把握しやすくしている。
また、グループウェアの運営や、中期経営ビジョンの策定にあたっては、コンサルタントの指導を受けており、今後の改善点についても指導を受けられる体制を構築している。
財源については、県や市などの補助を積極的に活用しているが、組合のさらなる発展のため、平成29年度より各店舗への賦課金の値上げを予定している。

キーパーソンからのコメント

若手・女性が参画しやすい仕組み

近年、商店街の業種業態が多様化している中、事業担当者が全員参加する会議を開催することは困難になってきました。 商店街活動を維持するには、若手・女性を含む多くの組合員が、限られた時間や労力を持ち寄り、複数人で事業運営していく必要があります。 運営の省力化や共同作業を実現するために、企業では一般化しているグループウェアを導入することで、若手・女性も事業に参画しやすくなりました。

グループウェアにおける今後の課題

現在は無料のグループウェアを活用していますが、機能に制約がある中での運用です。
商業者にとって馴染みがなく、使い方に慣れるまでかなり時間がかかりました。
不慣れによるミスのほか、内容のチェック時間が各自で異なり、急ぎの案件では支障があります。
「いいね」ボタンの活用で既読確認というルールにしていますが、押し忘れなどにより確認状況が掴みにくい、また、アップされた内容が埋もれて見つけにくいという難点もあります。
今後はグループウェア活用のレベルアップも考える必要があります。

垂水商店街振興組合 理事 神戸・垂水いかなご祭実行委員会 委員長 森田 航大
垂水商店街振興組合 神戸・垂水いかなご祭実行委員会 副委員長 岡本 直美

H29年3月23日 経済産業省にて授賞式がありました。

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